PART7
MICRO BL-111
1980年に,マイクロが発売したプレーヤーシステム。マイクロ
がアームレスプレーヤーシステムと称しているように,トーンアー
ムを装備していないプレーヤーシステムで,つまりターンテーブ
ルシステムといえるモデルでした。1979年のBL-71からスター
トした,「BL」の型番を持つシリーズの,最上級機として発売され
たのがBL-111でした。
Technics SL-1100
1971年に,テクニクス(現パナソニック)が発売したプレーヤー
システム。1970年に世界初のD.D.(ダイレクト・ドライブ)方式
のターンテーブルSP-10を開発したテクニクスが,単体パーツ
の組み合わせという形ではなく,はじめから1つのプレーヤーシ
ステムとして開発したD.D.プレーヤーシステムの第1号が
SL-1100でした。
ONKYO PX-55F
1983年に,オンキョーが発売したプレーヤーシステム。1981
年に発売されたフルオートプレーヤーPX-5Fの後継機で,デザ
インもブラックの精悍なものに変わるとともに,内容的にも各部
が強化されたものになっていました。
Victor JL-B37R
1976年に,ビクターが発売したプレーヤーシステム。当時のビ
クターのプレーヤーシステムのエントリーモデル的存在ですが,
各部に上級機の技術を投入して完成された本格的なプレーヤー
システムで,コストパフォーマンスにすぐれた1台でした。
LUXMAN PD121A
1979年に,ラックスが発売したターンテーブルシステム。1970
年に,テクニクスがSP-10を発売し,ダイレクトドライブ方式の
ターンテーブルが各社から登場し始めました。そんな中,ラックス
は,1973年にSP-10のDDモーターを搭載したPD121を発売
し,そのバランスのとれたデザインと使いやすさで人気を獲得し
ていました。その後継機として発売されたのがPD121Aでした。
SONY PS-4750
1974年に,ソニーが発売したプレーヤーシステム。ソニーは,
1966年にいち早くDCサーボモーターを搭載したベルトドライ
ブのターンテーブルを発売するなど,アナログプレーヤーにお
いても独自の存在感を示し,1970年には,いち早くD.D.(ダ
イレクト・ドライブ)方式のターンテーブルTTS-4000を発売し,
技術力を示していました。そんなソニーが発売した当時の中
級機の主力モデルがPS-4750でした。
Technics SL-01
1977年に,テクニクス(パナソニック)が発売したプレーヤー
システム。1970年に世界初のD.D.(ダイレクト・ドライブ)方式
のターンテーブルSP-10を開発したテクニクスは,DD方式の
オリジネーターとして,その後も,DDプレーヤーで幅広い製品
を展開し,高い技術力を発揮していきました。そうした中,機能
を絞り,高い性能を実現つつ,できるだけコンパクトにまとめ上
げたプレーヤーシステムがSL-01でした。
Aurex SR-410E
1974年に,オーレックス(東芝)が発売したプレーヤーシステ
ム。光を利用したサーボ技術など,独自の技術を搭載したダ
イレクトドライブプレーヤーシステムで,当時の同社のトップモ
デルSR-510Eの弟機でした。
TRIO KP-5022
1973年に,トリオ(現JVCケンウッド)が発売したプレーヤー
システム。トリオは,チューナー,アンプなどのエレクトロニク
ス分野のオーディオ機器に強く,プレーヤー,テープデッキな
どのメカニズム系の機器では,ブランド的に決して強くはあり
ませんでしたが,独自のプレーヤーシステムを作り続けていま
した。。そんなトリオが,1970年代のダイレクトドライブ方式が
主流になっていく時代の中で,当時のフルオートプレーヤーの
主力モデルとして発売したのがKP-5022でした。
DIATONE DP-EC3
1978年に,ダイヤトーン(三菱電機)が発売したプレーヤー
システム。スピーカーのブランドとしてのイメージが強いダイ
ヤトーンですが,1976年に,電子制御をとりいれたフルオー
トプレーヤーDP-EC1を発売するなど,持ち前のエレクトロニ
クス技術を生かしたすぐれたプレーヤーを発売していました。
そんなダイヤトーンがDP-EC1(MKⅡ)の弟機として発売した
のがDP-EC3でした。
SONY PS-X555ES
1983年に,ソニーが発売したプレーヤーシステム。ソニーが
こだわって開発してきた電子制御アーム 「バイオトレーサー」
とリニアトラッキング方式を初めてドッキングさせたPS-X800
の弟機で,大幅にコストパフォーマンスが高められていました。
MICRO DD-10
1975年に,マイクロが発売したプレーヤーシステム。マイク
ロはベルトドライブ方式のプレーヤーで評価を高めていたブ
ランドでした。しかし,1970年にテクニクスから始まったDD
プレーヤーの流れの中で,マイクロも1972年のMR-711を
はじめDD方式のターンテーブル,プレーヤーシステムを展開
していきました。そうした中1974年より,その名の通りDDの
型番をもつシリーズを展開し,そのトップモデルがDD-10でし
た。
SANSUI XR-Q5
1982年に,サンスイが発売したプレーヤーシステム。サン
スイは,アナログプレーヤーの分野ではあまりメジャーなブ
ランドではありませんでしたが,1981年に,独自の技術
「サイレントシンクローター」を搭載したXR-Q7を発売し話
題となりました。その弟機として発売されたのがXR-Q5で
した。
DENON DP-52F
1981年に,デンオン(現デノン)が発売したプレーヤーシス
テム。デンオンは,ACサーボモーターを用いたダイレクトドラ
イブ方式のプレーヤーですぐれた製品を作り続け,豊富なラ
インナップを展開していました。そうした中,それまでの同社
のプレーヤーシステムとはデザインイメージを大きく変え,新
しいシリーズとして発売されたのがDP-52Fでした。
Victor QL-Y33F
1983年に,ビクターが発売したプレーヤーシステム。ビク
ターは,電子制御方式のトーンアーム「EDサーボ・トーン
アーム」を開発・搭載し,高い評価を得ていました。1981
年にはQL-Y77Fを発売し,電子制御アームも完成度を
高めていました。その弟機として,ビクターの単品コンポー
ネントのアナログプレーヤーのエントリークラスに発売され
たのがQL-Y33Fでした。
MICRO SOLID-5
1974年に,マイクロが発売したプレーヤーシステム。マイクロ
は,MBやMRの型番を持つすぐれた性能のベルトドライブプレー
ヤーを発売し,評価を高めていきました。さらに,1970年にテ
クニクスから始まったDDプレーヤーの流れの中で,1970年代
には早くからDDプレーヤーも手がけ,DDプレーヤーも数多くラ
インナップしていきました。そうした中,ベルトドライブ方式のプ
レーヤーとして完成度を高めた1台がSOLID-5でした。
TRIO KP-5050
1979年に,トリオ(現JVCケンウッド)が発売したプレーヤーシ
ステム。当時のトリオは,チューナー,アンプ等のイメージが強
く,まだアナログプレーヤーではあまりブランドイメージは強くあ
りませんでしたが,大慣性質量の重量級ターンテーブルを搭載
したしっかりしたプレーヤーシステムを開発・発売し,評価を高
めていきました。そして,当時,主力機として発売されていたの
がKP-7070で,その弟機として発売されたのがKP-5050
でした。
MICRO BL-101
1981年に,マイクロが発売したプレーヤーシステム。マイクロ
がアームレスプレーヤーシステムと称しているように,トーンアー
ムを装備していないプレーヤーシステムで,つまりターンテーブ
ルシステムといえるモデルでした。1979年のBL-71からスター
トした,「BL」の型番を持つシリーズの,最上級機として発売され
たBL-111に次ぐモデルとして発売されたのがBL-101でした。
DENON DP-67L
1982年に,デンオン(現DENON・D&Mホールディングス)が発
売したプレーヤーシステム。デンオンは,1971年のDP-5000
以来,滑らかな回転特性をもつACサーボモーターを用いたダイレ
クトドライブ方式のプレーヤーですぐれた製品を作り続け,豊富な
ラインナップを展開していました。こうした中,最上級機DP-100M
で開発された電子制御アームを搭載した新シリーズの上級機が
DP-67Lでした。
TRIO KP-7500
1975年に,トリオ(現JVCケンウッド)が発売したプレーヤーシステ
ム。当時の同社のプレーヤーシステムのラインナップの中では,マ
ニュアルタイプの中での最上級機で,オーソドックスにしっかりと仕
上げられたプレーヤーシステムでした。
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