CDプレーヤーのコーナー
PART5
CDプレーヤーは比較的新しいコンポーネントです。
といっても1982年に初めて商品化され,すでに
その歴史も40年近くになります。CDプレーヤーが
登場したときのあの大騒動もずいぶん昔のことに
なってしまいました。技術の進歩の早い分野ですが
印象に残る名機・銘機も数多くあるように思います。
掲載機種が多くなったので5ページ目に入ります。



SONY CDP-557ESD

1987年に,ソニーが発売したCDプレーヤー。CDP-555ESD
後継機で,当時のESシリーズのCDプレーヤーの最上級機でした。
CDP-555ESDに比較して,サイドウッドが付き,より重厚になった
筐体をもち,ESシリーズのCDプレーヤーとしては最重量級の1台
でした。


DENON DCD-3500RG

1989年に,デンオン(現デノン)が発売したCDプレーヤー。1988
年発売の人気モデルDCD-3500Gの後継機で,正攻法で技術と
物量が投入されたデンオンらしい1台でした。


SONY CDP-X7ESD

1988年に,ソニーが発売したCDプレーヤー。CDP-557ESDの
後継機で,当時のESシリーズCDプレーヤーの最上級機でした。
そしてソニーのマルチビット系DAC搭載のCDプレーヤーとして,
最後の世代となったモデルでした。


DCD-S10

1994年に,デンオン(現デノン)が発売したCDプレーヤー。同年
に発売された「S1シリーズ」の一体型高級機DCD-S1の弟機で,
DCD-3500シリーズの技術を継承しつつ,新しい技術が投入さ
れた新世代の中核機でした。


Lo-D DAD-1000

1982年に,ローディー(日立)が発売したCDプレーヤー。ロー
ディーのCDプレーヤーの第1号機で,高度な集積回技術など,
総合家電メーカーのブランドならではの技術が生きている1台
でした。


Technics SL-P10

1982年に,テクニクス(現パナソニック,当時は松下電器)が
発売したCDプレーヤー。テクニクスにCDプレーヤーの第1号
機で,総合家電メーカーであった松下電器の総合的な技術の
高さが生かされていた1台でした。


YAMAHA CD-1

1982年に,ヤマハが発売したCDプレーヤー。1982年は
「CD元年」といわれ,CD規格の製品化がスタートした年でし
た。CD-1は,ヤマハのCDプレーヤーの1号機で,ヤマハら
しい洗練されたデザインを持つ1台でした。


VRDS-10

1992年に,ティアックが発売したCDプレーヤー。高級機専
門に立ち上げたエソテリックブランドで展開していたVRDS機
構を,ティアックブランドで初搭載した一体型CDプレーヤーと
して発売された1台でした。


Lo-D DAD-003

1985年に,ローディー(日立)が発売したCDプレーヤー。
ローディーは,CDのスタート当初から総合電機メーカーの
力を生かして,主要パーツの面から自社開発でスタートした
ブランドで,1984年には各社に先駆けてセパレート型CD
プレーヤーDAD-001を発売し,高い評価を得ていました。
その弟機として発売されたのがDAD-003でした。


SONY CDP-MS1

1998年に,ソニーが発売したCDプレーヤー。ソニーは,
「ESシリーズ」のCDプレーヤーを代々作り続け,CDプ
レーヤーのオリジネーターらしい高い技術を示していまし
た。そうした「ESシリーズ」とは異なる方向性,コンセプト
をもって開発・発売された個性的な1台がCDP-MS1で
した。


Nakamichi OMS-70Ⅱ

1986年に,ナカミチが発売したCDプレーヤー。ナカミチ
は,1984年にCDプレーヤーの1号機としてOMS-70
発売し,音質の良さで高い評価を得ていました。ナカミチ
はその後,セパレートアンプ,チューナーなどを含む「70
シリーズ」を展開していきました。そして,このシリーズの
CDプレーヤーであるOMS-70を改良・強化して発売さ
れたのがOMS-70Ⅱでした。


MICRO CD-M100

1988年に,マイクロが発売したCDプレーヤー。マイクロ
は,1987年にCDプレーヤー第1号機のCD-M2を発売
,重厚な外観と独自の振動対策などで,評価を得ていま
した。そのCD-M2の上級機,あるいは後継機として発売
されたのがCD-M100でした。


Technics SL-P1300

1988年に,テクニクス(パナソニック)が発売したCDプ
レーヤー。1986年に発売され,業務用機のような思い
切ったデザインと高機能が人気となったSL-P1200
上級機,あるいは後継機として登場したのがSL-P1300
でした。


KENWOOD DP-8020

1989年に,ケンウッドが発売したCDプレーヤー。ロン
グセラーモデルであったDP-1100シリーズを受けつい
で1988年に発売されたDP-8010の後継機で,DAC
筐体構造など各部を改良強化した同社の主力モデルで
した。


marantz CD-15

1992年に,マランツが発売したCDプレーヤー。1980
年にフィリップス傘下に入っていたマランツのCDプレー
ヤーは,ソニーとともにCDのオリジネーターであるフィリッ
プスの技術を積極的に導入して作られていました。フィリッ
プスは,1991年に100周年記念モデルとしてLHH-700
を発売し,高い評価を得ていました。このLHH-700をベー
スに開発され,マランツブランドの最高級機として発売され
たのがCD-15でした。


SONY CDP-R1a DAS-R1a

1989年に,ソニーが発売したセパレート型CDプレーヤー。
ソニーは1987年にCDトランスポートとD/Aコンバーターと
を組み合わせた本格的なセパレート型CDプレーヤーとして
CDP-R1,DAS-R1を発売し,その先進的な内容やすぐれ
た性能で高い評価を得ました。その後継機として,CDP-R1a
DAS-R1aが発売されました。


Nakamichi CDPlayer1

1991年に,ナカミチが発売したCDプレーヤー。ナカミチは
1984年のOMS-70からCDプレーヤーをスタートし,この
年から1988年までOMSから始まる型番のCDプレーヤー
を発売していきました。そして,1990年になり,CDPlayer2
CDPlayer3,CDPlayer4という新しいシリーズを展開し,翌
年にCDPlayerシリーズの最上級機として発売されたのが
CDPlayer1でした。


YAMAHA GT-CD2

1992年に,ヤマハが発売したCDプレーヤー。前年の1991
年にヤマハがGTの名を冠して発売した,超ド級CDプレーヤー
GT-CD1の弟機として発売され,性能や構造をほぼ継承しつ
つ,合理化された設計により,コストパフォーマンスが高めら
れていました。


Victor XL-V2

1983年に,ビクターが発売したCDプレーヤー。ビクターは
CD元年の1982年,CDプレーヤーの1号機としてXL-V1
を発売しました。しかし,これはローディーのDAD-1000
OEM機をもとにアレンジし,デザインを独自のものにしたモ
デルでした。XL-V2は,ビクターにとって初の自社開発のCD
プレーヤーでした。


SANSUI CD-α717DR

1991年に,サンスイが発売したCDプレーヤー。サンスイは
1988年に1ビットMASH方式のD/Aコンバーターを世界で
はじめて搭載したCDプレーヤーCD-α717Extraを発売し
CDプレーヤーの分野でも評価を得るようになりました。その
翌年,改良型のCD-α717D Extraを発売し,さらにその翌々
年に発売された後継機がCD-α717DRでした。

※ここに掲載された写真は,各製品のカタログからの
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