PART11

国産プリメインアンプは,海外製にはない思い切った物量を
投入したモデルなどなかなか個性的なモデルがそろってい
たと思うのは私だけでしょうか。かつて国産オーディオ界が
華やかなりしころには,そんな個性的で魅力的なプリメイン
アンプたちがそろっていました。プリメインアンプのコーナー
も11ページ目となりました。




ALPINE/LUXMAN LV-117

1987年に,アルプス電気とラックスが作ったニューブランドALPINE/
LUXMANが発売したプリメインアンプ。このブランドは非常にユニーク
なアンプを作っていました。1984年には真空管・MOS FETのハイブ
リッド構成のア
ンプLV-105,103を発売し,1986年には,世界初の
D/Aコンバーター内蔵型アンプLV-109を発売しました。その翌年に

LV-109の弟機,あるいは後継機として発売されたのがLV-117でし
た。


DENON PMA-760

1983年に,デンオン(現デノン)が発売したプリメインアンプ。デンオンは
アナログプレーヤーやカートリッジのイメージの強いブランドですが,プリ
メインアンプやセパレートアンプにおいても高い技術を見せていました。そ
うした中,80年代に入り,セパレートアンプの技術を生かした高級プリメ
インアンプPMA-970,PMA-950を発売し,すぐれた音質と性能で高く
評価されました。こうした高級機900番台の技術を生かした中級機として
500番台のシリーズを展開し,さらにその後に展開されたのが700番台
の型番を持つプリメインアンプで,1982年には最上級機PMA-790
発売し,翌年にその弟機として発売されたのがPMA-760でした。


Victor JA-S5

1973年に,ビクターが発売したプリメインアンプ。1972年より,ビクター
はプリメインアンプのシリーズとして「JA-S1桁シリーズ」を展開し,最上級
機としてJA-S9,その弟機としてJA-S7を発売し,さらに,よりコストパフォ
ーマンスを高めた弟機として発売されたのがJA-S5でした。


YAMAHA A-5

1979年に,ヤマハが発売したプリメインアンプ。ヤマハのプリメインアンプは
1977年にA-1を発売し。CAシリーズから新たにA-1桁シリーズへと転換し,
それまでのモデルとは一変したシンプルな機能とデザイン,ディスク優先の思
い切ったシンプルな回路構成などを特徴としていました。そして,シリーズ第4
弾として,エントリーモデルとして発売されたのがA-5でした。


PIONEER A-780

1980年に,パイオニアが発売したプリメインアンプ。パイオニアは,1980年
代を目前にした1979年に,A-900A-700A-500といった,可変バイア
ス方式による疑似A級動作のノンスイッチング方式プリメインアンプのシリーズ
を発売し,高い評価を受けていました。その後継のシリーズとして,A-980
次ぐ弟機として発売されたのがA-780でした。


Technics SU-8200

1975年に,テクニクス(現パナソニック)が発売したプリメインアンプ。テク
ニクスは,1970年代にプリメインアンプとして,3000番台,4000番台の
シリーズを展開していました。1972年に,世界最高峰レベルの物理特性を
めざした10000番シリーズのセ パレートアンプを発売し,そこでの技術や
ノウハウをさらに受け継ぎ,高い物理特性をめざしたSU-8600を発売し,
その弟機としてSU-8200を発売しました。


LUXMAN L-540

1989年に,ラックスが発売したプリメインアンプ。ラックスは,L-550以来
の純A級動作を実現した高級プリメインアンプとして,この年L-570を発売
しました。その弟機として,コストパフォーマンスを上げつつ,内部の構造等
多くの部分を継承して発売されたのがL-540でした。


DENON PMA-740

1983年に,デンオン(現デノン)が発売したプリメインアンプ。デンオンは,
プリメインアンプにおいて1980年代に入り,セパレートアンプの技術を生
かした高級プリメインアンプPMA-970 PMA-950を発売し,すぐれた
音質と性能で高く評価されました。こうした高級機の技術を生かした中級
機として500番台のシリーズを展開し,さらにその後に展開されたのが
700番台の型番を持つプリメインアンプの「ニューPMA700シリーズ」で
1982年には最上級機PMA-790を発売し,翌年に同じシリーズの弟機
として発売されたのがPMA-760,PMA-740でした。


PIONEER A-616

1988年に,パイオニアが発売したプリメインアンプ。1987年に,それ
まで電源切換方式による高効率で高出力を実現する手法をとっていた
パイオニアが一転して正攻法で物量を投入して作り上げたA-717を発
売しました。そして,クラス最強級の物量投入アンプであったA-717の
弟機として発売されたのがA-616でした。


SONY TA-FA7ES

1994年に,ソニーが発売したプリメインアンプ。ソニーは,1986年に,
TA-F333ESXを発売し,クラス最大の物量を投入した設計が高い評価
を得ました。そして,上級機としてTA-F555ESXも発売され,こちらも,
当時クラス最大の物量投入が行われていました。この後555の型番は
代々モデルチェンジされ,TA-F555ESJまで続きました。そして,3桁
型番シリーズはTA-F555ESJで終わりとなり,デザインも一新された新
しいシリーズのトップモデルとして発売されたのがTA-FA7ESでした。


DENON PMA-540

1980年に,デンオン(現D&Mホールティングス)が発売したプリメイン
アンプ。デンオンは,1980年代に入り,セパレートアンプの技術を生か
した高級プリメインアンプPMA-970PMA-950を発売し,すぐれた
音質と性能で高く評価されました。これら900番台の高級プリメインア
ンプのシリーズの技術を継承し,中級機の価格帯に展開していったの
が500番台のシリーズで,その中で売れ筋価格帯ともいえる6万円ク
ラスに投入されたのがPMA-540でした。


PIONEER A-580

1981年に,パイオニアが発売したプリメインアンプ。管球アンプの時代
からすぐれたアンプを作っていたブランドで,セパレートアンプ,プリメイ
ンアンプ,レシーバーなど数多くの製品を送り出していました。1980年
代を目前にした1979年には,A-900A-700A-500といった,可
変バイアス方式による疑似A級動作のノンスイッチング方式プリメインア
ンプのシリーズを発売していました。その後継機として発売されたのが
A-980をトップとする「A-※80」の型番のシリーズで,その中で売れ筋
価格帯の598クラスに投入されたのがA-580でした。


SONY TA-AX70

1982年に,ソニーが発売したプリメインアンプ。ソニーは,1977年頃より,
新しい電源部・パルス電源を開発・搭載したアンプを展開しアンプの高効率
化,軽量化,筐体の薄型化を進めてきました。そうした中,1980年代に入
ると,回路方式にもさらに新たな技術を搭載したTA-AX8TA-AX7をは
じめとするTA-AX1桁シリーズが発売され,その後登場したのがTA-AX2桁
シリーズで,その中の最上位モデルにあたり,TA-AX7の後継機とも見られ
るのがTA-AX70でした。


SANSUI AU-888

1971年に,サンスイが発売したプリメインアンプ。サンスイは,1970年に
AU-666,AU-999,AU-555と,「AU3桁シリーズ」を展開し,高い評価
を得ていました。そして,AU-999に迫る内容をもつAU-666の上級機とし
て発売されたのがAU-888でした。


PIONEER A-90D

1987年に,パイオニアが発売したプリメインアンプ。それまでA-200A-150
等で電源切換方式による高効率で高出力を実現する手法をとっていたパイオニ
アが,一転して正攻法で物量を投入して作り上げたA-717を筆頭に重量級,正
攻法のプリメインアンプを展開していくようになりました。そして,最上級機として,
さらに,D/Aコンバーター内蔵プリメインアンプとして作り上げられたのがA-90D
でした。


PIONEER A-838

1989年に,パイオニアが発売したプリメインアンプ。A-200A-150等で電源
切換方式による高効率で高出力を実現する手法をとっていたパイオニアが,1987
年,一転して正攻法で物量を投入して作り上げたA-717を筆頭に重量級,正攻法
のプリメインアンプを展開していくようになりました。最上級機のD/Aコンバーター内
蔵プリメインアンプA-90Dを筆頭に,A-717V,A-616,A515Vと展開し,次の
世代として,A-636,A-535とともに,重量級の最上級機として発売されたのが
A-838でした。

※ここに掲載された写真は,各製品のカタログからの抜粋で
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