PART9

国産プリメインアンプは,海外製にはない思い切った物量を
投入したモデルなどなかなか個性的なモデルがそろってい
たと思うのは私だけでしょうか。かつて国産オーディオ界が
華やかなりしころには,そんな個性的で魅力的なプリメイン
アンプたちがそろっていました。プリメインアンプのコーナー
も9ページ目となりました。





SANSUI AU-D907GEXTRA

1983年に,サンスイが発売したプリメインアンプ。サンスイは,
1976年に,AU-607,AU-707を発売し,「07シリーズ」をス
タートさせました。この「07シリーズ」がロングセラーとなり,サン
スイの主力となっていくことになりました。1978年にダイヤモン
ド差動回路を搭載した「AU-Dシリーズ」が発売され,高い評価
を受けました。その最上級機AU-D907の第4世代として発売
されたのが,AU-D907G EXTRAでした。


OPTONICA SM-3000

1974年に,オプトニカ(シャープ)が発売したプリメインアンプ。
家電メーカーであったシャープは,1974年頃よりOPTONICA
(オプトニカ)ブランドで力の入ったオーディオ機器を発売してい
きました。そうしたオプトニカブランド初期のプリメインアンプの
中で,最上級機SM-4000に次ぐ弟機がSM-3000でした。


TRIO KA-3300

1975年に,トリオ(現JVCケンウッド)が発売したプリメインアン
プ。トリオはエレクトロニクス分野で高い技術をもち,FMチュー
ナーで高い評価を受けていました。アンプの分野でも,回路技術
に冴えを見せ,プリメインアンプを中心に画期的な製品を送り出
していきました。特に,1975年というこの年,トリオは左右独立
電源を提唱したKA-7300など,画期的なプリメインアンプを送
り出し,人気を高めた年となりました。そうした中,コストパフォー
マンスの高さを代表した機種がKA-3300でした。


SONY TA-4650

1975年に,ソニーが発売したプリメインアンプ。ソニーは1974
年に,国産初(世界初?)のV-FETを出力段に使用したFETプリ
メインアンプのプレステージモデルTA-8650を発売し,高い評価
を受け,「ES-Ⅱシリーズ」を展開していきました。V-FET搭載プリ
メインアンプの第2弾として発売されたのがTA-4650でした。


Lo-D HA-610

1975年に,ローディー(日立)が発売したプリメインアンプ。日立
は,Lo-Dのブランドで,家電のみでなく重電,半導体なども自社
生産する総合電機メーカーとしての技術力を生かして,画期的な
オーディオ機器を発売していました。アンプの分野でも高い半導
体技術を生かしたすぐれた製品を発売していました。そんなロー
ディーが発売した,当時の中級クラスのプリメインアンプの主力
モデルがHA-610でした。


TRIO KA-6000

1969年に,トリオ(現JVCケンウッド)が発売したプリメインアン
プ。トリオは,トランジスタアンプの時代になると,いち早く全アン
プをトランジスタアンプのラインナップとするなど,より存在感を示
していたブランドでした。そうしたトリオのトランジスタアンプの評
価を大きく高めたのがKA-6000でした。


Victor A-X110

1982年にビクターが発売したプリメインアンプ。¥59,800とエ
ントリークラスのプリメインアンプながら,110W/chというハイパ
ワーの出力段を持ったアンプでした。当時,各社からエントリーク
ラスである6万円前後の価格で100Wクラスのハイパワーを搭載
したアンプが発売されていきました。そういった中,ビクターが発売
したコストパフォーマンスにすぐれた1台でした。


Lo-D HA-630

1976年に,ローディーが発売したプリメインアンプ。ローディー
(=日立)は,アンプの分野でも高い半導体技術を生かしたすぐ
れた製品を発売していました。そして,ローディーは,この年,「ダ
イナハーモニー方式」を発表,採用し,高効率で大出力を実現し
たパワーアンプHMA-8300,とプリメインアンプHA-630を発
売しました。


OPTONICA SM-2500

1975年に,オプトニカ(シャープ)が発売したプリメインアンプ。
家電メーカーであったシャープは,1974年頃よりOPTONICA
(オプトニカ)ブランドで力の入ったオーディオ機器を発売してい
きました。そうしたオプトニカブランド初期のプリメインアンプの
中で,SM-4000SM-3000に次ぐエントリークラスのモデ
ルがSM-2500でした。


NEC A-11

1984年に,NECが発売したプリメインアンプ。それまで,民生用
オーディオでは無名に近かったNECが1983年,突如プリメインア
ンプA-10を発売し,その価格からは想像もできないような強力な
電源部を搭載し,オーディオファンの心に強烈な印象を残しました。
そして,翌年の1984年,その2世代目のモデルA-10Ⅱを発売し
ました。その上級機として発売されたのがA-11でした。


Panasonic SU-V900

1989年に,松下電器がパナソニックブランドで発売したプリメ
インアンプ。一見オーソドックスな外観デザインながら,本格パ
ワーアンプ並ともいえる内容を持った,意欲作ともいえるプリメ
インアンプがSU-V900でした。


YAMAHA A-3

1978年に,ヤマハが発売したプリメインアンプ。ヤマハのプリ
メインアンプは,1977年にA-1を発売し。CAシリーズから新
たにA-1桁シリーズへと転換し,それまでのモデルとは一変し
たシンプルな機能とデザイン,ディスク優先の思い切ったシンプ
ルな回路構成などを特徴としていました。そして,第1弾のA-1
に続く第2弾として発売されたのがA-3でした。


marantz PM-99SE

1992年に,マランツが発売したプリメインアンプ。1970年代から
1980年代半ばまでは,アメリカ生まれのマランツブランドをイメー
ジさせるアメリカンなデザイン,伝統的な左右対称のデザインのプリ
メインアンプを発売していましたが,フィリップス傘下に入った後,
1980年代後半から,PM-95,PM-80,PM-90など,フィリップ
スブランドの影響を感じさせるヨーロピアンな落ち着いたデザインの
プリメインアンプに移行していきました。そうした中で当時高い評価を
受けていたPM-90をベースにした上級機として発売された当時の同
社の最高級機がPM-99SEでした。


LUXMAN L-530

1981年に,ラックスが発売したプリメインアンプ。ラックスは,この年,
新たに高級アンプのシリーズ「STATUSシリーズ」を展開していきました。
L-550(¥250,000),L-530,L-510からなるこのシリーズは,プ
リメインアンプながら,下級機でも10万円を超える非常にグレードの高い
シリーズで,L-530は,その中の真ん中のグレードにあたる機種でした。


Technics SU-8075

1977年5月に,テクニクス(現パナソニック)が発売したプリメインア
ンプ。松下電器の中で1965年にスピーカーのブランドとして誕生した
テクニクスブランドは,アンプの分野でも,次々と高い技術力を発揮し
ていきました。そうした流れの中で,中級機ながら,DC化(ダイレクト
カップリング化)をより進めていくなど正攻法で技術的アプローチをし
ていったSU-8080を1976年に発売し,翌年,その弟機として発売
されたのがSU-8075でした。

※ここに掲載された写真は,各製品のカタログからの抜粋で
その版権・著作権等は,各オーディオメーカーにあります。し
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