ストロボの電源にも水晶の安定した発振周波 数を利用して,正確な速度監視を可能にしていました。また1つ
のパターンで331/3と45回転の両方を見ることができるようになっていました。回転数の切換スイッチと
ストッ
プスイッチは,触れるだけで動作するタッチ・センサー方式が採用され,ストップスイッチには,電磁ソレノイ
ドを
利用したブレーキ機構が連動し,速やかにかつ滑らかに停止するようになっていました。
キャビネットは,ビクター自慢のソリッド積
層構造で,50mm厚のしっかりしたものでした。表面は,鏡面研磨仕
上げのローズウッド調で,美しい仕上げとなっていました。さらに,アーム取付部の空間にNR(Non Resona
-nce)アイアンバーを配して,無共振・無振動設計が徹底されていました。フットは,新構造のドーム・アイソレー
ターで,高さ調整機構が搭載されていました。
以上のように,QL-A7は,単体パーツを
組み合わせた作りのQL-7Rを,さらに改良し,完成度を高めたプレー
ヤーシステムといえるもので,より使いやすく,性能も高められた実力機でした。
駆動方式 | FG検出クォーツロックDCサーボ・ダイレクト・ドライブ |
回転数 | 331/3,45rpm(タッチ・センサー電子式切換) |
ワウ・フラッター | 0.025%(WRMS),0.013%(回転部K&K測定法による) |
SN比 | 73dB(DIN-B) |
起動特性 | 1.4sec 1/2回転以内 |
負荷特性 | 針圧120gまで0% |
ドリフト | 0.0001%/h,0.00005%/℃ |
トーンアーム型式 | ニュー・ジンバルサポート・TH方式スタティック・バランス(有効長245mm) |
針圧可変範囲 | 0〜3g(0.25gステップ)直読式 |
取付けカートリッジ重量 | 14.5g〜23.5g(シェルを含む) |
アーム高さ可変範囲 | 42.5〜49.5mm |
キャビネット仕上げ | ミラー仕上げローズウッド調 |
寸法 | 481W×169H×398Dmm |
重量 | 14.0kg |
※ 本ページに掲載したQL-A7の写真・仕様表等は1979年5月の
Victorのカタログより抜粋したもので,日本ビクター株式会社に
著作権があります。したがって,これらの写真等を無断で転載,引
用等をすることは法律で禁じられていますので,ご注意ください。
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