スピーカーのコーナー
PART10

  国産スピーカーは個性がないとよく言われますが,
どうしてなかなか個性的な音を聴かせてくれたり,
個性的なスタイルをしていたり,思いっきり贅沢に
作られていたり,先端技術を取り入れていたり・・と,
かつての名機・銘機たちはとても印象的でした。
機種が多くなったので,ついに10ページ目に入りま
す。





CORAL X-15

1978年に,コーラルが発売したスピーカーシステム。コーラルは,
1946年に創業したブランドで,コーン紙,スピーカーユニット製造
から始まっていました。1960年代頃からスピーカーシステムを発
売し,コストパフォーマンスの高いモデルを作っていました。そんな
コーラルが作ったスピーカーシステムで最大級ものがX-15でした。


SONY SS-5GX

1979年に,ソニーが発売したスピーカーシステム。高さ24cmほ
どの小型スピーカーながら,同社の主力「Gシリーズ」の系譜を受
けつぐ本格的な設計と作りが各部になされ,サイズを超えた本格
的なスピーカーシステムとして発売された1台でした。


Technics SB-5500

1976年に,テクニクス(現パナソニック)が発売したスピーカーシ
ステム。テクニクスは1975年に,位相特性にメスを入れたリニア
フェイズスピーカー,テクニクス7(SB-7000)を発売し,注目を集
めました。それ以降も数々のリニアフェイズスピーカーシステムを
発売していきました。その中の中級機の1台がSB-5500でした。


CORAL CX-7

1975年に,コーラルが発売したスピーカーシステム。コーラルは,
自作派のユーザーなどからは,ユニットメーカーとして高い支持を
得ていました。1960年代頃からスピーカーシステムを発売し,コ
ストパフォーマンスの高いモデルを作っていました。そんなコーラル
が1970年代に展開した「CXシリーズ」の上級機がCX-7でした。


Technics SB-M1000

1996年に,テクニクス(現パナソニック)が発売したスピーカーシステム。
1995年に,テクニクスの歴代スピーカーの中でも最大級で最高級機と
もいえる超ド級のスピーカーシステム・SB-M10000を発売し,すぐれた
特性と音質で高い評価を得ました。そんなテクニクスが,より一般向けの
弟機として発売したのがSB-M1000でした。


SANSUI SP-1000

1989年に,サンスイが発売したスピーカーシステム。1984年にサン
スイが発売した2ウェイスピーカーシステムSP-100iの上級機あるい
はスペシャルモデルともいえるスピーカーで,デザインや作りなど,より
こだわったものとなっていました。


Victor SX-V7

1995年に,ビクターが発売したスピーカーシステム。小型で高品質な
スピーカーを目指したSX-V1-Mの上級機として,トールボーイタイプ
のフロア型にまとめられ,ビクターのすぐれた木工技術,スピーカー技
術が生された1台でした。


DIATONE DS-505

1980年に,ダイヤトーン(三菱電機)が発売したスピーカーシステム。
三菱電機は,スピーカーにおいて非常に歴史のあるメーカーでした。
そして,1968年からは民生用スピーカーシステムの「DSシリーズ」を
展開していきました。当初よりフラットな周波数特性を重視した設計が
特徴で,それ故に,比較的早くからスーパートゥイーターを搭載した3
ウェイさらに4ウェイというスピーカーシステムも展開していきました。そ
うした4ウェイシステムのさらなる発展形がDS-505でした。


DIATONE DS-503

1981年に,ダイヤトーン(三菱電機)が発売したスピーカーシステム。前
年の1980年にダイヤトーンは,画期的な4ウェイスピーカーDS-505を
発売し,ここで新素材のユニットによる4ウェイシステムを実現し,高い評
価を得ていました。この「DS-50※シリーズ」の第2弾として発売された
のがDS-503でした。


Technics SB-M01

1998年に,テクニクス(現パナソニック)が発売したスピーカーシステム。
テクニクスは,総合電機メーカー松下電器の社内ブランドで,もともとス
ピーカーでスタートしたブランドで,それ以降も,技術的にも個性的なス
ピーカーを発売していきました。そんなテクニクスが超小型で高性能を
目指したスピーカーシステムとして発売したのがSB-M01でした。


DENON SC-3000

1981年に,デンオン(現D&Mホールディングス)が発売したスピー
カーシステム。デンオンは,1980年に,デジタルオーディオ時代への
対応を標榜した大型の3ウェイスピーカーシステムとしてSC-5000
を発売しました。その弟機として発売されたのがSC-3000でした。


PIONEER CS-R70

1972年に,パイオニアが発売したスピーカーシステム。パイオニアは
もともとスピーカーからスタートしたブランドで,1970年代には,すでに
多くのスピーカーシステムを作っていました。そんな中,この年発売され
たのが「Rシリーズ」で,その最上級機がCS-R70でした。


SONY SS-AL5

1997年に,ソニーが発売したスピーカーシステム。ソニーは,スピーカー
においても,多様な意欲作を出してきたブランドでした。1990年代頃か
ら,SS-A5など,音楽を聴く道具としての落ち着いたナチュラル志向の
音をもつスピーカーにも力を入れ,インテリア性も考えたスピーカーとし
て発売されたのがSS-AL5でした。


Victor SX-311

1988年に,ビクター(現JVCケンウッド)が発売したスピーカーシステ
ム。ビクターは,古くから家庭用のすぐれたスピーカーシステムを作って
いたブランドでしたが,1970年代には,ソフトドームユニットとドイツ・ク
ルトミューラー社製コーンを使用したSX-3シリーズで評価を高めました。
時代を経て,ソフトドームユニットを搭載した新しいSXシリーズともいえ
るモデルとして発売されたのがSX-311でした。


OTTO SX-P2

1978年に,オットー(三洋電機)が発売したスピーカーシステム。三洋
電機は,1966年に,オーディオブランド・オットーをスタートしました。そ
うしたオットーは,各種の機器に意欲作を発売し,スピーカーにおいても
海外メー
カー製のユニットを積極的に導入したスピーカーシステムを出
すなど,意欲作を発売していました。そして,1976年には,自社開発
の金属系振動板ユニット搭載のSX-P1を発売し,高い評価を受けまし
た。その弟機として発売されたのがSX-P2でした。


CORAL X-Ⅴ

1981年に,コーラルが発売したスピーカーシステム。コーラルは,パイオニ
アから分社した,スピーカーユニットから創業したメーカーで,自作派に人気
がありましたが,1970年代頃から,スピーカーシステムにおいても,すぐれ
たモデルを発売していました。1980年には,ハードドームユニットをはじめ
とする強力なユニットを搭載したX-Ⅶを発売し,コストパフォーマンスの高さ
もあり,高く評価されていました。その弟機として発売されたのがX-Ⅴでした。


KENWOOD S270

1997年に,ケンウッド(現JVCケンウッド)が発売したスピーカーシステム。ケン
ウッドは,1970年代より,物理特性を正面から追求した剛性の高いスピーカー
システムを「LSシリーズ」として発売し,一定の評価を得てきました。そして1990
年代より,コンパクトなスピーカーシステムを主力としていくようになりました。そう
した中,発売されたのがS270でした。


ONKYO E-804A

1973年に,オンキョーが発売したスピーカーシステム。オンキョーは1968年
には,ホーンユニットを搭載した名器E-83Aを発売し,高い評価を得るなど,
ホーンユニットに独自のこだわりを持ち,すぐれたホーンユニットを開発・搭載
したスピーカーシステムも展開していきました。さらに,本格的オーディオ用ス
ピーカーユニットのシリーズとして「SCEPTERシリーズ」を展開していきました。
こうしたホーンユニットへのこだわりを進め,独自の拡散ホーンを採用し,新し
いセプターユニットを搭載した「SCEPTER Eシリーズ」を展開し,その中の最
上級機がE-804Aでした。


SONY SS-R5

1979年に,ソニーが発売したスピーカーシステム。ソニーは1976年に,新た
な3ウェイスピーカーのシリーズとして「Gシリーズ」をスタートさせ,スピーカーの
分野でも一定の評価を得ることとなりました。そして,1978年には,新たに2
ウェイスピーカーのシリーズとして「Vシリーズ」をスタートさせました。その後継
機ともいえる2ウェイスピーカーのシリーズが「Rシリーズ」で,その最上級機が
SS-R5でした。


DIATONE DS-5000

1982年に,ダイヤトーン(三菱電機)が発売したスピーカーシステム。三菱電
機は当初よりフラットな周波数特性を重視した設計が特徴で,それ故に,比較
的早くからスーパートゥイーターを搭載した3ウェイさらに4ウェイというスピーカ
ーシステムも展開していきました。そうした4ウェイシステムのさらなる発展形と
して,DS-505を1980年発売し,「DS-50※シリーズ」を展開していきました。
そして,この「DS-50※シリーズ」の技術的流れを受け継いだ超ド級のトップモ
デルがDS-5000でした。

※ここに掲載された写真は,各製品のカタログからの
抜粋で,その版権・著作権等は,各オーディオメーカー
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