スピーカーのコーナー
PART8
  国産スピーカーは個性がないとよく言われますが,
どうしてなかなか個性的な音を聴かせてくれたり,
個性的なスタイルをしていたり,思いっきり贅沢に
作られていたり,先端技術を取り入れていたり・・と,
かつての名機・銘機たちはとても印象的でした。
機種が多くなったので,ついに8ページ目に入りま
す。




Victor S-777

1976年に,ビクターが発売したスピーカーシステム。当時ビクターが
熱心に取り組んでいたコアキシャル(同軸)ユニットを搭載した個性派
のシステムで,当時様々な形のスピーカーシステムに挑戦していた同
社の意気込みが表れた意欲作でした。


YAMAHA NS-670

1973年に,ヤマハが発売したスピーカーシステム。NS-690の
弟機として発売されたスピーカーシステムで,外観はそっくりで全
体に小型化されたされたともいえるスピーカーですが,より軽やか
な音は別の魅力を持っていました。


TRIO LS-707

1977年に,トリオが発売したスピーカーシステム。「LSシリーズ」
で唯一ともいえるフロア型のスピーカーシステムで,「リニアレスポ
ンス」を標榜して正攻法で物量や技術を投入した力作でした。


SANSUI SP-511

1979年に,サンスイが発売したスピーカーシステム。オールコー
ン型の3ウェイという非常にオーソドックスともいえるユニット構成が
特徴で,新素材競争へと向かう1980年直前のこの当時,逆に個
性的でもありました。


SONY APM-55W

1983年に,ソニーが発売したスピーカーシステム。ソニーブラン
ドでのAPM方式のスピーカーシステムとしては3機種目にあたり
APM-77に次ぐモデルでした。


Victor S-755

1976年に,ビクターが発売したスピーカーシステム。同軸ユニッ
トとスーパーウーファーを組み合わせたフロア型システムで,ス
ケール感のある再生が魅力の同社の中級機でした。


Aurex SS-510

1973年に,オーレックス(東芝)が発売したスピーカーシステム。
東芝がオーレックスブランドを立ち上げた頃のスピーカーの主力
モデルの1つでした。


YAMAHA NS-451

1975年に,ヤマハが発売したスピーカーシステム。比較的手頃
な価格帯の2ウェイ機でしたが,新開発のホワイトコーンを使用し
たウーファーを搭載するなど,意欲作でした。


SONY APM-33W

1982年に,ソニーが発売したスピーカーシステム。APMユニッ
トを搭載したスピーカーシステムとしては,当時最も小型のモデル
として発売されましたが,APM方式ならではの音をしっかりもっ
ていました。


LUXMAN MS-10

1979年にラックスが発売したスピーカーシステム。スピーカーで
は後発組で,マイナーなブランドであったラックスが,新素材のユ
ニットを積極的に搭載して発売したスピーカーシステムでした。


SONY SS-RX7

1982年に,ソニーが発売したスピーカーシステム。APMユニ
ットを展開していた同社が,オーソドックスなコーン型ユニットを
ベースにしたシステムとして発売したもので,カーボコン以来の
新素材投入のコーン型ユニットを搭載していました。


SANSUI SP-301

1979年に,サンスイが発売したスピーカーシステム。SP-511
の弟機としてオールコーン2ウェイシステムの形でまとめられた
1台で,オーソドックスなユニット構成と,シンプルな2ウェイなら
ではの良さがありました。


Technics SB-6

1980年に,テクニクス(現パナソニック)が発売したスピーカーシ
ステム。この頃テクニクスは平面振動板のスピーカーシステムに
力を入れ,高度な技術を投入した平面振動板搭載スピーカー群
の中でも,非常にコストパフォーマンスにすぐれたモデルがSB-6
でした。


Victor SX-9000

1999年に,ビクターが発売したスピーカーシステム。ビクターの
歴代の中でも最高級ともいえるスピーカーで,その前代未聞のエ
ンクロージャーの豪華さは,ビクターのすぐれた木工技術ならで
はのものでした。


Technics SB-MX100D

1993年に,テクニクス(現パナソニック)が発売したスピーカー
システム。この頃テクニクスとパナソニックのブランドに分かれ
たテクニクスブランドの製品群は「Gシリーズ」と名付けられ,高
品質と高性能をめざしていました。その「Gシリーズ」のスピー
カーとして,SB-MX200Dに次ぐ弟機として発売されたのが
SB-MX100Dでした。


SONY ULM-6(SS-7600)

1971年に,ソニーが発売したスピーカーシステム。ソニーは
オーディオブランドとして,テープデッキ,アンプ,チューナー等
で高い評価を得ていましたが,スピーカーの分野では定評を得
られていませんでした。そんなソニーが,スピーカーの分野で
個性や特徴を大きく打ち出してきたのが,ULMスピーカーのシ
リーズでした。


TRIO LS-606

1979年に,トリオ(現JVCケンウッド)が発売したスピーカー
システム。LSシリーズのブックシェルフ型としては当時の最上
級モデルとして登場したスピーカーで,大型のユニットを生かし
た音は可能性を感じさせるものでした。


PIONEER S-99TWIN

1988年に,パイオニアが発売したスピーカーシステム。
S-55TWINに始まった「バーチカル・ツイン方式」の ス
ピーカーシステムでした。S-33TWIN,S-55TWIN,
S-77TWINといった「バーチカル・ツイン方式」の「S-2桁
TWIN」の型番のシリーズの最上級機でした。


ONKYO SCEPTER200

1982年に,オンキョーが発売したスピーカーシステム。前年
に発売された国内では珍しい音場型スピーカーシステム・セプ
ター300の弟機として発売されたのがセプター200でした。


ONKYO MX7

1978年に,オンキョーが発売したスピーカーシステム。オー
ソドックスな3ウェイスピーカーとして正攻法で設計されたスピー
カーでしたが,同社の人気モデル・M-6シリーズの陰に隠れ
た形でどちらかというと地味なスピーカーシステムとなっていた
1台でした。

※ここに掲載された写真は,各製品のカタログからの
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