SZ-1T/SZ-1Mの写真
MICRO SZ-1T/SZ-1M
TURN-TABLE UNIT SZ-1TVS(ステンレス) ¥1,420,000
TURN-TABLE UNIT SZ-1TVG(砲金)      ¥1,050,000
MOTOR UNIT      SZ-1M              ¥298,000

マイクロが1983年に発売した超弩級ターンテーブルシステム。超精密加工技術による超弩級のアナログプレーヤー群
を送り出しているマイクロ精機のモデルの中でも頂点に立つのがこのターンテーブルユニットのSZ-1Tとモーターユニット
のSZ-1Mの組み合わせでした。理想を追求した結果,あまりに高価になり,超超弩級になってしまったためか,ややコ
ストを抑えた(?!)SX-8000Uに頂点の地位を譲って短命に終わってしまったという幻の超弩級機といったモデルでし
た。

ターンテーブルユニットSZ-1Tの最大の特徴は,「エアーベアリング」方式でした。1981年発売のSX-8000で初めて
実現したこの方式は,通常,ターンテーブルの中心軸の最下部にはボールベアリング等の機械的接触によるベアリング
が存在するが,そこで生じる振動がSNの限界になるということで,機械的ベアリングを廃し,中央部からターンテーブル
周囲に向かって放出される空気によって超精密加工で完璧な平面性を得たプラッター底面と硬質ガラスのベース面との
間にできるわずか3μ(3/100mm)の空気の膜によってターンテーブルがベースから浮き上がりスムーズな回転を実
現するというもので,マイクロの精密な金属加工技術の成果でした。この方式により,一切の振動が空気膜によって遮
断され,ターンテーブルは完全な無振動状態に置かれるというものすごいものでした。実際,リモートドライブ(糸ORベル
トドライブ)によるモーター振動の遮断とともに,その再生音の静粛さと高分解能は群を抜いていたと思います。SZ-1T
では,ターンテーブルのプラッターの空気によるフローティングに加え,さらにディスク吸着が初めて実現されていました。
プラッターを二重構造にしてチャンバー部分を設け,その低い内部圧力がディスクを吸着するとともに,プラッター自体を
無共振状態に置くという実に巧妙な一挙両得の設計でした。
ステンレス製ターンテーブルはそれだけで自重28kg,(砲金製は22kg)それにターンテーブルを支えるベースとなる
亜鉛製フレーム60kgと合わせて合計88kg(砲金製は82kg)というものすごさで,3.5t・cm2もの慣性質量で安定
した静粛な回転を実現していました。

モーターユニットSZ-1Mは,モーターに8極ヒステリシス・シンクロナスモーターを搭載し,必要最低限のトルクを持た
せることで低振動,低回転変動を実現していました。さらに,このモーターに大型のフライホイールを装備し,ターンテ
ーブルと同様の仕組みでフローティングさせるという凝ったメカニズムを搭載していました。これにより,モーターにおい
ても機械的なスラストベアリングを排除していました。これまでの機械的な接点を持つベアリングを搭載した方式に比
べ摩擦は1/1000になり,理想的な平滑回転性を実現していました。

以上のように,凝りに凝ったマイクロの中でも究極を目指したターンテーブルシステムSZ-1は,非常にシャープで精
緻な再生能力を持ち,アームやカートリッジの性能をそのまま出すという感じでした。アルファベットの最終文字「Z」を
型番に付けたことからも分かるように,まさに究極の1台といえるでしょう。
 
 

以下に,当時のカタログの一部をご紹介します。



宙に浮くモーター 1000倍の滑らかさ
26トンイナーシャモーメント
真空2重構造ターンテーブル
 



●SZ-1T規格●


 
  SZ-1TVS
ステンレスターンテーブル,レコード吸着仕様
SZ-1TVG
砲金ターンテーブル,レコード吸着仕様
ターンテーブル 直径310mm,重量28kg 直径310mm,重量22kg
慣性モーメント 3.5t・cm2 3.1t・cm2
フレーム部 亜鉛製,重量60kg
外形寸法 498W×445D×196Hmm
付属エアーポンプユニット
 RP-999
AC100V(50/60Hz) 消費電力18W
外形寸法 174W×295D×160Hmm
重量 8.5kg

●SZ-1M規格●


 
モーター形式 8極ヒステリシス・シンクロナスモーター
電源 AC100V(50/60Hz)
消費電力 15W
外形寸法 180W×312D×135Hmm
重量 20kg
※本ページに掲載したSZ-1T/SZ-1Mの写真・仕様表等は1984年3月の
MICROのカタログより抜粋したもので,マイクロ精機株式会社に著作権があ
ります。したがって,これらの写真等を無断で転載,引用等をすることは法律
で禁じられていますので,ご注意ください。
 
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