チューナーのコーナー
        PART5


 FM放送は数多くの専門誌があったほど人気のある
ソースでした。そのため,数多くの個性あふれるチュー
ナーの名機たちが存在していました。そんな名機・銘機
たちについて振り返ってみましょう。取り上げる機種数
が多くなったため。5ページ目に入ります。





Victor T-2020

1977年に,ビクターが発売したFM/AMチューナー。セパレートアンプを核とする
「2020シリーズ」のチューナーで,シリーズに共通した特徴であるコストパフォーマ
ンスにすぐれた本格的チューナーでした。



Aurex ST-S90

1982年に,オーレックス(東芝)が発売したFM/AMチューナー。オーレックス
ブランド最後の本格的チューナーで,タイマーも内蔵しているなど,多機能と性
能のバランスがとれたチューナーでした。


PIONEER TX-8900

1974年に,パイオニアが発売したFM/AMチューナー。同社の当時の主力とな
る中級機で,洗練されたデザインとバランスのとれた性能,機能性をもった使いや
すいチューナーでした。


SONY ST-S555ES

1982年に,ソニーが発売したFM専用チューナー。ソニーが積み上げてきた
シンセサイザーチューナーの技術をしっかりと投入して作られた当時の主力
機で,受信性能と音質のバランスのとれた高性能チューナーでした。


Victor T-X55

1982年に,ビクターが発売したFM/AMチューナー。1974年に,い
ち早くシンセサイザーチューナーを開発・発売したブランドであったビク
ターらしく,選局機能に積極的にマイコンを導入して先進的な内容をも
つチューナーでした。


YAMAHA TX-900

1986年に,ヤマハが発売したFM/AMチューナー。当時「T1桁シリーズ」
から「TXシリーズ」へと移行したYAMAHAのチューナーの中級機として主
力機種でした。ヤマハらしい洗練されたデザインと操作性をもった1台でした。


TRIO L-07TU

1979年に,トリオ(現JVCケンウッド)が発売したFM専用チューナー。
当時,トリオブランドの高級機のシリーズに展開され始めた「Lシリーズ」の
チューナーで,バージョンUとはいいながら,初代L-07Tとは内容的にも
別物になっていました。


Technics ST-G6T

1984年に,テクニクスが発売したFM/AMチューナー。テクニクスはバリコン
チューナーの時代からすぐれた性能のチューナーを作っていましたが,シンセ
サイザーチューナーの時代に入り,薄型の性能,機能のバランスのとれたチュー
ナーを作っていました。そんなテクニクスが発売した当時の主力機がST-G6T
でした。


SONY ST-JX8

1981年に,ソニーが発売したFM/AMチューナー。ソニーは,持ち前のラジ
オ関連の技術を活かし,すぐれた性能のチューナーを作っていました。そんな
ソニーはシンセサイザーチューナーST-J75で受信性能と音質のバランスの
とれた性能で高い評価を受け,その後継機がST-JX8でした。


Technics 80T(ST-8080)

1976年に,テクニクス(現パナソニック)が発売したFM/AMチューナー。プ
リメインアンプ80A(SU-8080)とのペアを想定したチューナーで,プリメイ
ンアンプの80A同様に,基本特性を高める方向で,テクニクスらしい正攻法
での技術的追求が行われたチューナーでした。


ONKYO T-445XX

1986年に,オンキョーが発売したFM/AMチューナー。1983年発売のシ
ンセサイザーチューナー・T-437以来,プリメインアンプは,モデルチェンジ
をしていきましたが,チューナーは,単体の本格チューナーの新機種が出て
いませんでした。そうした中,オンキョーとしては,T-437以来の久々の本格
派チューナーとして発売したのがT-445XXでした。


Accuphase T-101

1974年に,ケンソニック(現アキュフェーズ)が発売したFM専用チュー
ナー。前年に発売された同社のチューナー第1号機T-100の弟機で,
同社初のFM専用チューナーでした。


TRIO KT-1010

1983年に,トリオ(現JVCケンウッド)が発売したFM/AMチューナー。
検波段に新たにDLLD方式を採用し,トリオ伝統のパルスカウント方式
からの移行を始めるきっかけになったシンセサイザーチューナーでした。


OTTO FMT-650

1973年に,オットー(三洋電機)が発売したFM/AMチューナー。中級
プリメインアンプDCA-650のペアを想定された中級クラスのチューナー
で,チューナーではブランド的にあまり知られていないオットーブランドで
したが,正攻法で作り上げられたチューナーでした。


SANSUI TU-7700

1974年に,サンスイが発売したFM/AMチューナー。アンプのイ
メージの強いサンスイは,多くのチューナーも発売していました。
TU-999,TU-777,TU-666などの3桁シリーズ,より上級の
TU-9500などを発売し,一定の評価を得ていました。そして,新
しい4桁シリーズのプリメインアンプAU-7700,AU-6600など
に対応したチューナーの最上級機がTU-7700でした


DIATONE DA-F10

1976年に,ダイヤトーン(三菱電気)が発売したFM/AMチューナー。
ダイヤトーンはスピーカーのイメージが強いですが,当時ダイヤトーン
が展開していたエントリークラスのセパレートアンプ「Feature Series」
のチューナーとして発売されたのがDA-F10でした。


Accuphase T-105

1980年に,ケンソニック(現アキュフェーズ)が発売したFM専用シンセ
サイザーチューナー。1978年に,アキュフェーズは同社初のシンセサイ
ザー・チューナーT-104を発売し,その高い完成度で評価を得ました。
T-105は,それに次ぐシンセサイザーチューナーの2号機として,よりコ
ストパフォーマンスが高められた1台となっていました。


DIATONE DA-F15

1977年に,ダイヤトーン(三菱電気)が発売したFM専用チューナー。
前年に発売された「Feature Series」の後継のセパレートアンプとして
プリアンプDA-P15,パワーアンプDA-F15DC,DA-F10DCとともに
同じシリーズのチューナーとして発売され,同社初のクォーツPLLシンセ
サイザー方式の採用など,新しい技術を投入した1台でした。


ONKYO T-406

1978年に,オンキヨーが発売したFM・AMチューナー。同年に,当時
最先端の高性能を実現すべく開発された,オンキョー初の本格的な高
性能デジタルシンセサイザーチューナー
T-410DGが発売され,その
弟機として発売されたバリコンチューナーの中級機がT-406でした。


ONKYO T-411

1974年に,オンキョーが発売したFM専用チューナー。オンキョーは,
前年の1973年に,プリメインアンプの最高級機としてA-711を発売
し,すぐれた性能を実現していました。そして,ペアを想定したFMチュー
ナーの高級機として当時の最新技術を投入して発売したのがT-411
でした。


KENWOOD KT-2020

1984年に,ケンウッド(現JVCケンウッド)が発売したAM/FMシンセ
サイザーチューナー。ケンウッドはトリオの時代からFMチューナーに高
い技術を持っていましたが,シンセサイザーチューナーの発売において
はむしろ慎重で,後発でした。そうした中,1983年にシンセサイザー方
式のチューナー・KT-1010を発売して新たにDLLD方式を採用し,パ
ルスカウント方式からの移行を始めました。その上級機として発売され
たのがKT-2020でした。


※ここに掲載された写真は,各製品のカタログからの抜粋で,
 その版権・著作権等は,各オーディオメーカーにあります。
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