AD-WX99の写真
AIWA AD−WX99
THE SUPER DOUBLE ¥95,000
アイワが1986年に発売したいわゆるダブルデッキです。一般に言う名機という概念からは少し遠い
ものかも知れませんが,とても印象的な1台だったのでここにご紹介します。当時,ダブルデッキは,
多機能を追求し,1と2の両デッキともオートリバースデッキになっていて,録音機能を持つものも出て
きて,ついに行き着くところまで来たなという感じでした。もうこれ以上の多機能は望めないと思ってい
たところへ登場したのが本機です。このデッキの多機能さと便利さにはあっと驚いたものです。    

何がすごいかと言えば,1のデッキが5巻のテープを装着して自由に自動的に入れ替えて演奏できる
オートソーティングメカになっていたところです。しかもオートリバースにもなっていたので,5本のテープ
のA面,B面を自由に演奏することができました。そのうえ,CDのオートチェンジャーなみに,プログラ
ム演奏機能を持ち,15曲まで,自由に5本のテープのA面。B面から選んで演奏することができたの
です。

ワンボタン操作のシンクロダビング機能を備え,倍速ダビングとあわせ,非常に編集機能が便利にでき
ていました。しかも,曲間を自動的に4秒にそろえる機能も備え,まさに,編集ロボットという感じでした。

5巻のテープのA面,B面を連続して演奏すれば,長時間(C−90使用で7時間半!)の連続演奏もで
きるなど,機能的には,現在のCDオートチェンジャー真っ青という感じで,カセットデッキでここまででき
るんだと驚いたものでした。

音質的には,そこそこの性能という感じでしたが,通常の使用には十分な性能でした。ドルビーもBタイ
プ,Cタイプの両方を搭載し,この機能でこの価格は驚きでした。とにかく,その自動化技術がとても印
象に残った1台でした。


 
以下に,当時のカタログの一部をご紹介します。


ダブルリバースデッキに5巻オート
ソーティングシステムを搭載。 
テープ5巻から1巻へ,ダビング

編集できる〈ザ・スーパーダブル)
 
◎ダブルリバースデッキに,多彩なテーププレイが楽 
  しめるオートソーティングシステムを搭載。
◎テープ5巻から,テープ1巻に自動編集。ヒット曲集 
  めに威力を発揮する15メモリーランダムプログラ
  ムダビング編集機能。                  
◎90分テープを使えば最長7時間30分のノンストッ 
  プリスニングが楽しめる,5巻連続自動演奏機能。
◎高品位の音質再生を実現した回転ヘッドリバース   
  システム。                          
◎俊速0.2秒のクィックリバースシステム(デッキU)  
◎ドルビーB/C搭載    
◎ブランクスキップ機構   
◎オートテープセレクター  
◎電子カウンター
 ●主要な規格                             


トラック方式 4トラック2チャンネル
ワウ・フラッター ±0.08%(W・Peak) ±0.038%(WRMS)
周波数特性 (−20dB)ノーマル 20〜14,000Hz(3dB) 
       クローム 20〜15,000Hz(3dB) 
       メタル   20〜16,000Hz(3dB)
SN比 73dB(ドルビーC ON)
電源 AC100V 50/60Hz
寸法 330(W)×106.5(H)×330(D)mm
重量 7.0kg
 ※本ページに掲載したAD−WX99の写真,仕様表等は1986年7月のAIWAのカタ
  ログより抜粋したもので,アイワ株式会社に著作権があります。したがって,これら
  の写真等を無断で転載・引用等することは法律で禁じられていますのでご注意くだ
  さい。 
    
 

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