Technics SU-3400
STEREO INTEGRATED AMPLIFIER ¥59,000
1971年に,テクニクス(現パナソニック)が発売したプリメインアンプ。総合電機メーカー・松下電器
(当時社名)は,1965年に,オーディオブランドとしてテクニクスブランドを発足させ,高い技術力を
発揮して画期的な製品を発売していきました。もともとはスピーカーのブランド名であったテクニクス
ブランドは,アンプの分野でも,OTL(アウトプット・トランス・レス)真空管アンプ,OCL(アウトプット・
コンデンサー・レス)アンプ等を各社に先駆けて発売し,高い評価を得ていました。そして当時の高級
プリメインアンプSU-3600の弟機として,また,主力モデルとして発売されたのがSU-3400でした。

メインアンプは,全段直結OCL回路が採用されていました。テクニクスは上述のように,SU-50Aで
国産初のOCL構成のアンプを商品化していたブランドで,コンデンサーを排除することで,超低域で
のダンピングファクターをフラットに保つとともに歪率を少なくしていました。
メインアンプの最終段は,+信号で動作するNPN型トランジスターと,-信号で動作するPNP型トラ
ンジスターを対称に組み合わせて,位相を反転させながらドライブする完全コンプリメンタリー回路を
採用していました。+-信号の変わり目で電流の流れやすい無理のない構成により,スイッチング
歪を抑え,小出力時から大出力時にわたって高調波歪,混変調歪を極小にしていました。
以上のような,完全コンプリメンタリー全段直結OCL回路の特性を生かし,出力端子の安定度を高
めるために,初段には,特性の揃った低雑音PNPトランジスターをペアで使用した差動増幅器を採
用し,さらに,差動増幅器の共通エミッタ回路は定電流回路を用いた直結回路で構成して,高安定
度を確保していました。

イコライザー段は,PNP-NPN-PNPの3段直結の回路構成で,初段は特に厳選した,低雑音PNP
トランジスターを使用し,ゲインを大きくとり,SN比を大きく改善していました。
PHONO入力には,入力インピーダンスが後面パネルのスイッチにより,30kΩ,50kΩ,100kΩ
の3段階に切り替えることができるようになっており,カートリッジの特性に合わせられるようになって
いました。

トーンコントロールは,抵抗体と銀導体を組み合わせた特殊構造の上昇用・下降用別々に使用する
テクニクス式2連ボリューム方式が採用されていました。一方が抵抗体に触れているときは他方は
銀導体に触れ,いつも一方のコンデンサーだけが挿入されている仕組みで,中点では,両方のブラ
シが銀導体の上にきて,完全にフラットな素直な特性が得られるようになっていました。また,2段直
結の回路構成により,すぐれた歪特性が実現されていました。
また,トーンコントロールは,バス・トレブル独立型で,バスは150Hz・500Hz,トレブルは2kHz・6
kHzのターンオーバー2段切り換えも装備され,さらに,L・R独立型となっていました。



ボリュームは,外周部にプリセットツマミが付いており,ちょうどよいレベルにプリセットしておくと,
ツマミの回転がその位置で止まる仕組みになっていました。これは,オーディオミューティングの
代わりとなる機能で,通常のオーディオミューティングと異なり,一度ボリュームを下げた後,滑
らかに元通りの音量に戻せるようになっていました。

入力は,PHONO,TUNER,AUX各1系統とTAPE2系統が搭載されていました。TAPE入出
力は,1・2ともピン端子とDIN端子が装備され,相互ダビングも可能となっていました。
スピーカー出力は,MAINとREMOTEの2系統搭載されていました。
また,PRE OUTとMAIN INも装備され,切り離しての使用も可能となっていました。



以上のように,SU-3400は,当時のテクニクスの主力モデル的な存在で,各部がディスクリー
トのパーツでしっかりと作り込まれた,オーソドックスなプリメインアンプでした。テクニクスらし
く明るく滑らかな音を聴かせる1台でした。当時の同社のシステム例にもよく登場していたこと
からも,テクニクスの主力モデルであったことがうかがえます。


以下に,当時のカタログの一部をご紹介します。



 本機は,その特性の良さ,なめらかな音質
回路設計技術の優秀さにより高い評価を得た
テクニクス50A,SU-3600をもとに開発され
た,高級プリ・メインアンプです。

◎完全コンプリメンタリ結合の出力段
 メインアンプの特性がさらに向上
◎全段直結OCL回路・・・すぐれた低域特性
◎定電流回路をもつ差動増幅器
◎PNP-NPN-PNP3段直結イコライザ
◎ターンオーバ2段切換え
 音質補正が広範囲に行えます
◎ツマミの中点で周波数特性が完全フラット
 テクニクス式トーンコントロール
◎オーディオミューティング兼用
 プリセットボリューム
◎テープデッキ2台接続可能
 スイッチひとつでダビング自由自在
◎PHONO入力インピーダンス
 3段切替え可能
◎スピーカ保護・回路保護,
 2系統の保護装備
◎イージーコネクタ採用
 スピーカ接続が簡単です




●定格●

形式
ソリッドステート プリ・メインアンプ
回路方式
完全コンプリメンタリー全段直結OCL回路
使用石
32トランジスタ,7ダイオード




●メインアンプ部●


出力ミュージックパワー
(IHF)
120W(4Ω) (IHF)
 90W(8Ω) (IHF)
実効出力(IHF)
42W/42W(4Ω)
35W/35W(8Ω)
パワーバンドウィズス
5Hz~50kHz(-3dB,歪0.2%)
周波数特性
5Hz~100kHz(+0,-3dB)
歪率(実効出力時)
0.2%以下
混変調歪率
(60Hz:7kHz=4:1
  実効出力時) 
0.2%以下
SN比(IHF)
110dB以上(IHF)
ダンピングファクタ 50(8Ω負荷時)
入力感度
1V
インピーダンス 50kΩ




●プリアンプ部●


入力感度/インピーダンス

PHONO 1:2mV/30,50,100kΩ
TUNER   :100mV/80kΩ
AUX1    :100mV/80kΩ
テープモニター
(TAPE DECK 1,2とも)
REC-OUT:100mV/10kΩ
PLAYBACK:100mV/60kΩ
REC/PLAY(DIN):100mV/60kΩ 50mV/80kΩ
出力電圧/インピーダンス  定格出力:1V/200Ω
最大出力電圧:3V 
PHONO最大許容入力  100mV(1kHz) 
周波数特性  PHONO:RIAA標準カーブからの偏差±0.5dB以内
TUNER:5Hz~60kHz(+0,-3dB)
AUX:5Hz~60kHz(+0,-3dB) 
トーンコントロール BASS:50Hz +16dB~-16dB
 ターンオーバー周波数150Hz,500Hz
TREBLE:20kHz +14dB~-14dB
 ターンオーバー周波数2kHz,6kHz
ラウドネスコントロール
100Hz +10dB
(音量ボリューム-30dBにて)
ファンクション プログラムセレクタ
 AUX/TUNER/PHONO/TAPE1→TAPE2/TAPE2→TAPE1
モード:REVERSE/STEREO/L+R/L/R
ラウドネススイッチ,テープモニタスイッチ
スピーカ切換スイッチ:MAIN,REMOTE
プリセットボリューム,ターンオーバ切換スイッチ
プリアウト,メインイン端子
スピーカ保護ヒューズ
電源コンセント:SWITCHED 1,UNSWITCHED 1




●総合●


電源
AC 100V(50/60Hz)
消費電力
70W(定格出力時)
寸法
410W×140H×300Dmm
重量
10.2kg


Technics SU-3404
4CHANNEL CONTROL STEREO AMPLIFIER ¥64,000
SU-3400をベースに,4チャンネル化したSU-3404も発売されていました。基本的には
通常のステレオプリメインアンプであるSU-3400に,2組の4chマトリクス回路と4chコ
ントロールボリュームを内蔵したのがSU-3404でした。

マトリクス回路は,2つの信号を加減合成して4チャンネルに変換する回路のことで,通常
の2ch分の信号から位相シフトが生じた信号が生まれ,聴感上様々な音場感の変化が生
まれるため,2ch信号から4ch信号を擬似的に作り出したり(2-2-4),4ch録音した信
号を一度2ch分にエンコードし,デコードして再生する(4-2-4)ために用いられます。
SU-3404では,こうしたマトリクス回路を2組搭載して,MONO,STEREO以外に4ch
MATRIX A,MATRIX B,4ch DISCRETREのモードへの切換が可能でした。
MATRIX Aは,従来の2chソースを使って4chにする(2-2-4)ポジションで,フロントは
そのままで,リアはマトリクスし,位相シフトをかけたモードでした。
MATRIX Bは,4chソースであるマトリクス4chレコード,開発が想定されていた4chFM
放送を再生する(4-2-4)ポジションで,フロントリアともにマトリクスし,リアは位相シフト
をかけているモードでした。
4chDISCRETEは,その名の通り,4chテープ,CD-4レコードなどのディスクリート4chを
再生する(4-4-4)ポジションでした。



SU-3404のボリュームには,SU-3400同様に,プリセット付きボリュームが搭載されて
いましたが,4連ボリュームが採用されていました。ディスクリート4chを再生する場合には
リア用アンプと本機の4ch CONTROL IN端子を接続すれば,フロントとリアの音量が,
本機のボリュームの操作で,同時に調整できるようになっていました。

以上のように,SU-3404は,プリメインアンプSU-3400をベースに,4chシステムのコン
トロールアンプとしても働くように作られたアンプで,もう1台のステレオアンプ(音質を揃える
なら,SU-3400)を組み合わせることで,4台のスピーカーを用いた4chシステムが手軽に
完成するという独自の魅力をもった1台でした。


以下に,当時のカタログの一部をご紹介します。



 本機は,ソリッドステート高級プリメイン
アンプSU-3400に,2組の4CHマトリクス
回路を,4CHコントロールボリュームを内蔵
した,プリメインアンプです。

◎全段直結OCL回路のメインアンプ
◎完全コンプリメンタリ構成の出力段
◎定電流回路をもつ差動増幅器
◎PNP-NPN-PNP3段直結イコライザ
◎テクニクス式トーンコントロール
◎ターンオーバ2段切換え
◎ユニークなプリセットボリューム
◎テープデッキ2台接続可能
◎スピーカ保護・回路保護,
 2系統の保護回路採用
◎イージーコネクタ採用
◎モードスイッチの切換え1つで
 4CHが最良の状態で楽しめます
◎4CHコントロールボリューム採用




●定格●

形式
ソリッドステート プリ・メインアンプ
回路方式
完全コンプリメンタリー全段直結OCL回路(メイン部)
使用石
37トランジスタ,7ダイオード




●メインアンプ部●


出力ミュージックパワー
(IHF)
120W(4Ω) (IHF)
 90W(8Ω) (IHF)
実効出力(IHF)
42W/42W(4Ω)
35W/35W(8Ω)
パワーバンドウィズス
5Hz~50kHz(-3dB,歪0.2%)
周波数特性
5Hz~100kHz(+0,-3dB)
歪率(実効出力時)
0.2%以下
混変調歪率
(60Hz:7kHz=4:1
  実効出力時) 
0.2%以下
SN比(IHF)
110dB以上(IHF)
ダンピングファクタ 50(8Ω負荷時)
入力感度
1V
インピーダンス 50kΩ




●プリアンプ部●


入力感度/インピーダンス

PHONO 1:2mV/30,50,100kΩ
TUNER   :100mV/80kΩ
AUX1    :100mV/80kΩ
テープモニター
(TAPE DECK 1,2とも)
REC-OUT:100mV/10kΩ
PLAYBACK:100mV/60kΩ
REC/PLAY(DIN):100mV/60kΩ 50mV/80kΩ
出力電圧/インピーダンス  定格出力:1V/200Ω
最大出力電圧:3V 
PHONO最大許容入力  100mV(1kHz) 
周波数特性  PHONO:RIAA標準カーブからの偏差±0.5dB以内
TUNER:5Hz~60kHz(+0,-3dB)
AUX:5Hz~60kHz(+0,-3dB) 
トーンコントロール BASS:50Hz +16dB~-16dB
 ターンオーバー周波数150Hz,500Hz
TREBLE:20kHz +14dB~-14dB
 ターンオーバー周波数2kHz,6kHz
ラウドネスコントロール
100Hz +10dB
(音量ボリューム-30dBにて)
ファンクション プログラムセレクタ
 AUX/TUNER/PHONO/TAPE1→TAPE2/TAPE2→TAPE1
モード:MONO/STEREO/4CH MATRIX A/
    MATRIX B/4CH DISCRETE
テープモニタ:SOURCE/TAPE1,SOURCE/TAPE2
ラウドネススイッチ,ターンオーバ切換スイッチ
スピーカ切換スイッチ:MAIN,REMOTE,ON/OFF
ヘッドホンジャック,プリセットボリューム,
プリアウト,メインイン端子
スピーカ保護ヒューズ
電源コンセント:SWITCHED 1,UNSWITCHED 1




●4CH REAR OUT●


定格出力電圧 600mV/10kΩ
最大出力電圧 3V
周波数特性 10Hz~20kHz(+0,-3dB)




●総合●


電源
AC 100V(50/60Hz)
消費電力
70W(定格出力時)
寸法
410W×140H×300Dmm
重量 10.3kg

日本のオーディオ界では,1960年代後半頃からマルチチャンネルへの動きが起こり,
4chステレオシステムの商品化が始まりました。当初,4chテープデッキ等を利用した
4chソースをそのまま4ch再生するディスクリート4chでしたが,その後,1970年代
に入り,当時主流のソースであったアナログレコードが利用できる,2chソースの4ch
化に各社が取り組むようになっていきました。その後,「4ch戦争」とも称された方式競
争となったことは周知の事実でしょう。

こうした4ch再生のためのシステムに発展できるように,当時テクニクスが展開してい
た製品群として「3400シリーズ」がありました。「3400シリーズ」は,プリメインアンプ
SU-3400をベースに,4chシステムへと発展していく形を基本としたものでした。
4ch再生のためには,4ch分のアンプ回路が必要となりますが,そのために4chアン
プを用いることが一般的でした。「3400シリーズ」では,2chのステレオアンプを2台
用い,4ch再生のコントロール回路やマトリクス回路が内蔵されたプリメインアンプの
SU-3404や4chコントロールセンターSH-3400で4ch再生システムを構成するよ
うになっていました。また,各種のアクセサリー,機器を展開しており,それぞれにも
しっかりした作りがなされていたところには,テクニクス(=松下電器)の総合的技術
力が感じられたものでした。






SH-3400は,「4チャンネルコントロールセンター」と称され,SU-3404と同様の
マトリクス回路に,より高度なコントロール機能を搭載した4chデコーダーで,2組
の2chアンプを接続することで様々な4ch再生を可能とするものでした。

SH-3400には,テクニクス自慢のAFDコントロールと位相シフトセレクターが搭載
され,これらの操作の組み合わせにより,様々な方式の4chデコーダーとして使え,
部屋やソースに合わせた音場のコントロールが可能となっていました。



2chの伝送系を使用し,それを再生時に4chに変換するマトリクス4chは,図のよ
うに,L・Rの信号はフロント,リアそれぞれに加減され,リア信号にはさらに位相シ
フト(Phase Shift)をかけています。(図の中のα,βがマトリクス定数で,θが
位相シフトの角度を表しています。)
AFD(Acoustic Field Dimension=音場の音源方位分布)コントロールは,マ
トリクス定数を,0~1まで連続的に変化できるもので,左右の広がり(αの値)を
調整するツマミと前後の奥行き(βの値)を調整するツマミの2つのツマミにより,
あらゆる4-2-4方式あるいは2-2-4方式に対応が可能となっていました。
これは,当時,マトリクス4chにおいても,QS(サンスイ),サラウンドコンポーザー
(オンキョー),オートマトリックス(オンキョー),QX(コロムビア),QM(東芝),
クォードリックス(トリオ),クォードライザ(ヤマハ,サンヨー),MA(日立),QM-4
(三菱)SFCS(ビクター),SQ(ソニー)といったように,多くの方式が乱立し,混乱
を生じていたという実情があったためでした。テクニクス自身も,当時の本製品の
広告で「いずれに落ち着いても適応しますから・・。」と説明していました。



位相シフトセレクターは,リア信号の位相シフト角度を選べるもので,リア信号の広
がり,定位を変えることが可能で,小ホールから大ホールまで以下のように,4つの
ポジションがあり,いろいろな効果が楽しめるようになっていました。
SMALL HALL:リア信号が左右同相で,後方の定位が明確になり,音像がはっき
りする。
NATURAL:リア信号が互いに90°の位相差になり,反響音などの後方から聞こえ
る音が自然な広がりを持つ。
LARGE HALL:リア信号が180°の位相差になり,後方の音が極端な広がり感を
になる。
STAGE:音場空間を変え,リスナーの位置と演奏者の位置を一致させる。
DISCRETE:4chテープデッキ,4chプレーヤーなどの4chの音楽信号の場合は
このポジションで,何の効果も加えずに出力する。



4chの入力端子は2系統あり,4chテープデッキ2台,あるいは4chテープデッキと
4chプレーヤーを接続できるようになっていました。2chの入力端子は,LOW(150
mV,50kΩ),HIGH(1.5V,160kΩ)の2系統があり,接続する2chアンプの出
力に合わせて選べるようになっていました。
4chの出力端子は,OUTPUTとREC OUTの2系統があり,4ch分のアンプへの
出力や4chテープデッキへの録音が可能でした。また,通常の2chテープデッキ用
の録再端子もピン端子とDIN端子が装備されていました。
また,4chバランサー端子に,別売のSH-1010を接続すると,リスニング位置で
前後左右のバランスを1本のレバーの操作で調整できるようになっていました。


以下に,当時のカタログの一部をご紹介します。



画期的AFDコントロール
すべての4ch方式が
最良の状態で楽しめる
オールマイティ4チャンネル
コントロールセンター

◎新しい音の空間が
 自由自在に創りだせます
◎マトリクス定数を0~1まで
 連続可変のAFDコントロール
◎0°,90°,180°位相シフト
 自由自在の4chセレクター
◎ディスクリート4ch用
 2系統の入力端子
◎4chのボリューム,バランスを
 この1台でコントロール
◎聴く位置で4chをコントロールできる
 4chバランサー(別売)接続可
◎4chで録音できるREC OUT端子つき
◎2chテープデッキ用,録再端子つき
◎2ch-4chを切換えるモードスイッチ
◎LOW:HIGH 2つの2ch入力端子




●定格●

形式  4チャンネルコントロールセンター 
回路方式  AFDコントロールつき4CHデコーダー 
使用石  9トランジスタ 1ダイオード 
定格出力  100mV 
最大出力  2V 
出力インピーダンス  15kΩ 
入力感度およびインピーダンス  4CHディスクリート:100mV/40kΩ
2CH(LOW):100mV/50kΩ
2CH(HIGH):1,000mV/160kΩ 
テープモニター  REC OUT:100mV
PLAYBACK:100mV/50kΩ
4CH REC:100mV/10kΩ 
周波数特性  20Hz~20kHz +0,-3dB 
付属装置  モードスイッチ(4ch-2ch)
4CHバランサー接続端子 テープモニタースイッチ 
電源  AC100V 50/60Hz 
消費電力  2W 
外形寸法  200W×140H×250Dmm 
重量  2.8kg 


Technics SH-3434
4CH VISUAL CONTROL CENTER ¥62,000

SH-3434は,SH-3400に,マトリクスのみでなくディスクリート4chにも対応した
AFDコントロールと,4ch音場を目で確かめられるAFDスコープを組み込んだ,コ
ントローセンターでした。



SH-3434の最大の特徴は,4chの複雑な音場を目で見ることができる,独特の
AFDスコープの搭載でした。また,4ch音場だけでなく,各チャンネルの波形チェッ
ク,観測用オシロスコープとしても使えるようになっていました。


Technics SH-3433
4CHANNEL AUDIO SCOPE ¥47,000


SH-3433は,4ch再生音場を映し出す4ch対応のオーディオスコープでした。再生
音場の資格化だけでなく,各チャンネルの波形観測,位相チェックも可能でした。また
FMチューナーのマルチパス波形を観測し,アンテナの設定等にも使えるようになって
いました。




●SH-3434の定格●

形式  4チャンネルビジュアルコントロールセンター 
回路方式  AFDコントロール,AFDスコープつき
4CHコントロールセンター 
デコーダーおよび4CHアンプ部
定格出力  100mV 
最大出力  2V 
出力インピーダンス  15kΩ 
入力感度およびインピーダンス  4CHディスクリート:100mV/40kΩ
2CH(LOW):100mV/50kΩ
2CH(HIGH):1,000mV/160kΩ 
テープモニター  2CH REC OUT:100mV
PLAYBACK:100mV/50kΩ
4CH REC:100mV
PLAYBACK:100mV/40kΩ 
周波数特性  20Hz~20kHz +0,-3dB 
4CHコントロール部 
4CH SELECTOR DISCRETE1,2:ディスクリート4CH入力切換
MATRIX/NATURAL/SMALL HALL/LARGE HALL
/STAGE/:臨場感効果切換 
AFD  マトリクス,ディスクリート共に調整可能
 WIDTH:左右の広がり
 DEPTH:前後の奥行 とマトリクス定数調整 
VOLUME 各チャンネルの音量を同時に変化 
BALANCE  前後の音量バランスを変化 
TAPE MONTOR  2CH-4CH 
MODE 2CH-4CHの切換 
スコープ部 
SCOPE SELECTOR  4CH SCOPE:4CH音場観測(AFDスコープ)
WAVE FORM:各チャンネルの波形観測
SCOPE SOURCE:内部(直結),外部信号切換
SCOPE GAIN:波形の大きさ調整
POSITION:波形の位置調整
BRIGHT:輝度調整 
総合 
付属装置  モードスイッチ(4CH-2CH)
4CHバランサー接続端子,テープモニタスイッチ 
電源  AC100V 50/60Hz 
消費電力  8W 
外形寸法  410W×141H×330Dmm 
重量  7.85kg 




●SH-3433の定格●

形式  4CHオーディオスコープ 
4CH AFD 
POSITION  +10mm 
入力感度・インピーダンス  LOW:15mV/cm・100kΩ
HIGH:200mV/cm・47kΩ 
最大入力  LOW:2V
HIGH:35V 
WAVE FORM 
入力感度・インピーダンス  LOW:15mV/cm・100kΩ
HIGH:800mV/cm・47kΩ 
最大入力  LOW:2V
HIGH:35V  
総合 
電源 AC100V 50/60Hz  
消費電力  10W 
外形寸法 410W×141H×340Dmm 
重量  6.6kg 
※本ページに掲載したSU-3400,SU-3404,SH-3400
 SH-3434,SH-3433の写真,仕様表等は,1973年4月
 のTechnicsのカタログより抜粋したもので,パナソニック
 株式会社に著作権があります。したがって,これらの写真
 等を無断で転載・引用等することは法律で禁じられていま
 すのでご注意ください。

 

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