スピーカーのコーナー
PART12
  国産スピーカーは個性がないとよく言われますが,
どうしてなかなか個性的な音を聴かせてくれたり,
個性的なスタイルをしていたり,思いっきり贅沢に
作られていたり,先端技術を取り入れていたり・・と,
かつての名機・銘機たちはとても印象的でした。
機種が多くなったので,ついに12ページ目に入りま
す。





DENON SC-2000

1984年に,デンオン(現デノン・D&Mホールディングス)が発売したスピー
カーシステム。デンオンはスピーカーではブランドイメージがどちらかというと
弱く,オーソドックスながらいいスピーカーを作っていましたが,メジャーとは
いえませんでした。そんなデンオンが,アメリカのガウス(gauss)社の協力
を得て開発したのがSC-2000でした。


PIONEER S-601

1986年に,パイオニアが発売したスピーカーシステム。パイオニアはス
ピーカーで創業したブランドで,すぐれたスピーカーを数多く発売していま
した。そうした中,中級クラスのスピーカーとして1978年よりS-180シ
リーズ
が人気を博し,ロングセラーモデルとして改良を続けてきました。
1980年代に入り,スピーカーへの新素材,物量投入の流れが大きくな
り,S-180シリーズの後継となるスピーカーとしてS-701,S-601が
発売されました。


CORAL BL-25D

1974年に,コーラルが発売したスピーカーシステム。コーラルは,1946年
に創業したブランドで,多くのコストパフォーマンスにすぐれたユニットを発売
していました。そのため,自作派のユーザーなどからは,ユニットメーカーとし
て高い支持を得ていました。さらに,自前のすぐれたスピーカーユニットを生か
して,すぐれたスピーカーシステムも作り上げるようになっていきました。そん
なコーラルが,当時,メーカー製ではあまり見られなかったバックロードホーン
システムとして発売したのがBL-3,BL-20Dと,BL-25そしてBL-25にトゥ
イーターを追加したBL-25Dでした。


SANSUI SP-G200

1977年に,サンスイが発売したスピーカーシステム。前年の1976年に,サン
スイは,13万円クラスの大型スピーカー・SP-G300を発売し,高い評価を得て
いました。当時,各社がこのクラスに大型の豪華なエンクロージャーと強力なユ
ニットを採用した重量級のスピーカーシステムを投入し,競争をしていました。各
社意地の張り合いといった感じでしたが,どれも力作揃いでした。そして,その
SP-G300の弟機として発売されたのがSP-G200でした。


YAMAHA YST-SW1000

1990年に,ヤマハが発売したスーパーウーファーシステム。ヤマハは,1988
年に小型なスピーカーでしっかりと低音を再生する技術AST(アクティブ・サーボ
テクノロジー)を採用したAST-1を発売し,小型スピーカーから驚くほどの低域
再生能力を実現し,高い評価を得ていました。その後ヤマハ独自の技術という
ことで,YST(Yamaha active Servo Technology)と称するようになりまし
た。このYSTの技術を生かし,低域再生能力をさらに高めたスーパーウーファー
の最上級機として発売されたのがYST-SW1000でした。


DIATONE DS-9Z

1986年に,ダイヤトーン(三菱電機)が発売したスピーカーシステム。三菱
電機は,スピーカーにおいて非常に歴史のあるメーカーで,当初は,NHK技
研のバックアップも受けながら放送局用モニタースピーカーの開発・製造を
行っていました。それだけに,技術優先のスピーカー作りをする傾向が強い
国内ブランドの中でも,素材,物理特性など技術的に最も突きつめていった
ブランドでした。そうした中,小形ながら大形機に負けない高性能を追求した
小形高級機がDS-9Zでした。


ONKYO M88

1980年,オンキヨーが発売したスピーカーシステム。オンキヨーは,前年
の1979年,10万円クラスにユニット等にしっかりとコストと技術を投入した
Monitor100を発売しました。そして,その弟機として,新開発のDD(ダイ
レクト・ドライブ)トゥイーターを搭載したM90を発売し,さらにその弟機として
同時期に発売されたのがM88でした。

※ここに掲載された写真は,各製品のカタログからの
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