珠玉の10000番

10000番という型番は,数多いオーディオ機器
でもそう多くはありません。各メーカーが威信を
かけて開発した記念碑的モデルや,挑戦的意欲
作が揃っているのが,この10000番という型番
です。そういう10000番という名前を持つ名機
たちをここでは取り上げていきたいと思います。
 

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DIATONE DS-10000

あのスピーカーの名門ダイヤトーンが40周年を期して発売したモデルです。
まず,そのピアノフィニッシュの美しいエンクロージャーに驚かされました。1
台350,000円(スピーカー台を合わせると450,000円)という価格で,
当時同じ価格クラスの中では飛び抜けてコンパクトでしたが,透明できわめ
て高解像度の美しい中高域を聴かせてくれました。後には後継機の20000
番も発売されましたが,ダイヤトーンの一つの記念碑となったモデルでした。

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YAMAHA CX-10000
10000番といえば,ヤマハが1986年に創業100年を期して発売・展開した
10000シリーズが有名だと思います。どれもすばらしい名機揃いだと思いま
すが,まず第1弾としてコントロールアンプCX-10000を取り上げました。あ
のC-1を現代的にしたような,多機能と高性能の両立を追求した超弩級機と
して印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

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YAMAHA MX-10000
10000シリーズのパワーアンプとして,ヤマハが1986年に発売したのが
MX-10000でした。A級動作領域を拡大するHC回路を新開発して搭載し,
強力な電源部等贅を尽くした超弩級パワーアンプでした。ヤマハらしい繊細
さと力強さを併せ持ったデザインは,音の印象とも一致した素晴らしいもので
した。

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YAMAHA HX-10000
10000シリーズのフォノイコライザアンプとして,ヤマハが1987年に発売した
のがこのHX-10000でした。コントロールアンプCX-10000にはフォノイコライ
ザアンプを内蔵せず,このように独立した形のフォノイコライザアンプをシステム
として用意するというのは,デジタル時代におけるヤマハの見識を感じさせまし
た。フォノイコライザアンプとしての性能も素晴らしかったのを覚えています。

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YAMAHA NSX-10000
ヤマハが1986年に発売したスピーカーシステム。「10000シリーズ」の
スピーカーシステムとして発売されたプレステージモデルで,外観上は
NS-2000に似た印象もありますが,さらにアンプの性能を要求する高性
能システムでした。

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YAMAHA CDX-10000
ヤマハが1986年に発売したCDプレーヤー。「10000シリーズ」のCD
プレーヤーとして発売された1台で。一体型のCDプレーヤーとして最高
峰をねらった回路,パーツなど贅を尽くした逸品でした。その新しいヤマハ
ビューティーを感じさせる美しい音は高い評価を得ました。

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Technics SB-10000
テクニクスは,贅を尽くした最上級機に10000番を時々使用するブランド
です。このSB-10000は同社のリニアフェイズ方式のスピーカーの中で
は(SB-9500を別格とすると)最上級機にあたる意欲作でした。海外の
ホーンユニットを搭載したスピーカーとは違った,非常に清潔感のある精密
な音が特徴的でした。

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Technics SU-10000
テクニクスが1972年に発売した高級プリアンプ。テクニクスブランドの威信
をかけたともいうべき「10000シリーズ」のコントロールアンプで,当時,世
界の最高レベルをめざした野心的な1台でした。

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Technics SE-10000
テクニクスが1972年に発売したパワーアンプ。「10000シリーズ」のパワー
アンプとして,当時のテクニクスがもてる技術をすべて投入したといわれる,
1台で,SU-10000とともに世界最高レベルをめざした野心作でした。

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SANSUI AU-10000

1976年にサンスイが発売したプリメインアンプ。ブラックフェイスの精悍な筐
体にしっかりと物量を投入した正攻法の設計は,後の07シリーズやAU-X1
等に通じるものがありました。


Technics SB-M10000

1995年に,テクニクス(現パナソニック)が発売したスピーカーシステム。
テクニクスの歴代スピーカーの中でも最大級で最高級機ともいえるスピー
カーシステムで,テクニクスが長年培ってきたスピーカー技術を投入して
開発した10000番の型番にふさわしい高性能スピーカーシステムでした。

 
 
※ここに掲載された写真は,各製品のカタログからの抜粋で,その版権・
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