デジタルレコーダーのコーナー


デジタル方式で録音する機器はCDプレーヤー同様に比較的
新しいコンポーネントです。しかも,様々な規格が存在します。
「懐古録」とは言いにくい分野かもしれませんが,印象に残る
名機はやはり存在すると思います。
 

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SONY DTC-1000ES

ソニーが1987年に発売した同社のDATデッキ第1号機。デジタル録音の
できる機器としては最も高性能を誇るDATデッキの原器といえる存在でしょ
う。このDTC-1000ESの基本メカニズムや基本パーツを使ったDATデッキ
は第1世代のDATデッキの中には多かったのではないかと思います。DAT
の基本を開発したソニーの実力が感じられる完成度の高いDATでした。ただ
残念なことに,第1世代のDATデッキは著作権の壁に阻まれ,CDからのデ
ジタル録音ができなかったのでした。

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SONY PCM-F1

ソニーが1981年に発売したPCMデジタルオ−ディオ・プロセッサー。DAT
以前はこのようなプロセッサーとビデオデッキを組み合わせてデジタル録音
をしていました。このPCM-F1は世界初のAC/DC両用で,ポータブルデッ
キと組み合わせると生録も可能という画期的な製品でした。実際,当時世界
各地のレコーディングスタジオでも使われていたようで,そのクオリティの高
さと信頼性は相当なものでした。

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EXCELIA XD-001

DATの記念すべき商品化第1号機は,実はアイワがEXCELIAブランドで
出したこのXD-001でした。中身は親会社であったソニーとの共同開発で
上記のDTC-1000ESとほとんど同じでした。しかし,EXCELIAブランド
の頃のアイワは本当に気合いが入ったいい機器を作っていました。

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PIONEER D-1000

パイオニアもDATには熱心に取り組んでいるブランドでした。同社の第1号
機D-1000は,A/Dコンバーターにもデジタルフィルターを搭載し,徹底
的に音質対策を施した当時の最高級クラスのDATデッキでした。その後の
パイオニアのDATの分野での活躍を予感させる力作だったと思います。

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SONY DTC-1500ES

ソニーが1990年に発売したDATデッキ。DATのオリジネーターとして,
多くの業務用DATを手がけてきたソニーが満を持して発売したコンシュー
マー用DATデッキの最高級機でした。ナカミチの超弩級DATデッキ「1000」
以外では初めての4ヘッド録再同時モニター機能を搭載し,高級品にふさ
わしく各部とも贅沢な作りがされた逸品でした。



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PIONEER D-07

パイオニアはDATに非常に力を注いでいたメーカーですが,このD-07は
96kHzというハイサンプリングモードを搭載し,話題をさらった名機でした。
記録時間は半分になってしまいますが,その自然な音はすばらしいもので
した。その凝った作りや美しいデザインも高級機にふさわしいものでした。
D−07に始まったハイサンプリングモード搭載のDATは,プロの分野で性
能が認められ,活躍することとなりました。

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Nakamichi 1000

ナカミチが1988年に発売した超弩級デジタルレコーダー。世界最高の
レコーディングマシンをめざしてナカミチが開発しただけあって,DATの
メカニズム,エレクトロニクスなどあらゆる面にナカミチらしいこだわりを
詰め込んだという感じで,その音質はもちろん,操作感も他のDATとは
一線を画す,すばらしいものでした。

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SANSUI PC-X1

サンスイが1983年に発売したPCMプロセッサー。当時の標準だった
14ビットでの記録・再生方式
でしたが,記録するVTRへの対応性を高
めるため,信号読み取り精度を高めた新技術「トライコード
PCM方式」
を搭載し,VTRの長時間モードでも問題なく記録・再生ができるように
なっていたことが
大きな特徴でした。ソニーとはまた違ったサンスイらし
い音を持った名機だったと思います。

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Technics SV-P100

テクニクスが1982年に発売したデジタルオーディオテープレコーダー。
PCMプロセッサーとVHS
デオデッキを一体化したというものですが,
技術的には後のDATにつながるものといえるかもし
れません。ソニー
のPCM-F1に対するテクニクスの意地を感じさせる力作だと思います。

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A&D D-9000

A&Dが1987年に発売したDATデッキ。A&Dが持ち前の優れたテー
プデッキ技術を生かした
高性能なDATデッキでした。ヘッド,走行系を
はじめ,録音系へのデジタルフィルターの投入など
各部にこだわった作
りが第1世代のDATデッキの中でも際だつ1台でした。

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SONY DTC-2000ES

1993年にソニーが発売したDATデッキ。DTC-1500ESを引き継い
で民生用の最上級機とし
て開発された高性能なDATデッキでした。
SBM等,最新のデジタル技術を駆使し,しっかりし
た作りのメカニズ
ム系と合わせ,高い評価を得ていました。残念ながら,ソニーのDAT
デッキの
高級機として最後の1台となってしまいました。

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Aurex XD-80

1981年にオーレックス(東芝)が発売したデジタルレコーディングプ
ロセッサー。ビデオデッキと
組み合わせてデジタル録音を行う,いわ
ゆるPCMプロセッサーですが,高品質なパーツを投入
た,オーレッ
クスらしさあふれる1台でした。

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Victor XD-Z909

1990年にビクターが発売したDATデッキ。CDからのダイレクトコピー
を可能にしたSCMS規
格のデッキで,ビクターのDATデッキの最上級
機でした。優れたビデオデッキの技術とデジタ
ルオーディオの技術を
持っていたビクターならではの1台でした。

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SONY PCM-1

1977年にソニーが発売したPCMプロセッサー。VTRを記録機器と
して使ういわゆる
PCMプロセッサーの民生用第1号がこのPCM-1
でした。当時としては画期的な小型
化(でも大きいですが・・)を実現
していました。後のデジタルオーディオでのソニーの活
躍のスタート
だったといえるでしょう。

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ESOTERIC R-1

1987年にティアックが発売したDATデッキ。この年,エソテリック
ブランドを立ち上げ
たティアックは,プレミアムブランドであるエソテ
リックブランドの第1弾商品シリーズの
1台としてこのR-1を発売し
ました。それだけに充実した中身を持つ1台でした。

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SONY TCD-D10


1988年にソニーが発売したDATデッキ。「デジタル・デンスケ」の
名を冠して
発売された,国産初(世界初?)のポータブルタイプの
DATデッキで,生録ファ
ンに,高い支持を得ました。


Technics SV-MD1

テクニクスが1988年に発売したポータブルDATデッキ。ソ
ニーの「デジタル・デンスケ」と同じ年に発売され,より小型化
を実現していたテクニクスのすぐれた技術を見せた1台でした。


Panasonic SV-DA10

1990年に,テクニクスがパナソニックブランド(ややこしい!)
で発売したDATデッキ。MASH方式,持ち前のすぐれたビデオ
技術など同社の総合力を生かしたコストパフォーマンスの高い
DATデッキでした。


PIONEER D-C88

1994年に,パイオニアが発売したDATデッキ。ポータブル型デ
ッキながら
パイオニア自慢の「96kHzハイサンプリング・ワイド
モード」を搭載し,ワイド
レンジの自然な音での録音再生が可能
な高性能DATでした。


PIONEER D-80

1991年に,パイオニアが発売したDATデッキ。DATの分野で
頑張り
を見せていた同社が初めてセンターマウントメカニズムを
採用したDAT
デッキで,各部の完成度も高められていました。


※ここに掲載された写真は,各製品のカタログからの抜粋で,
 その版権・
著作権等は,各オーディオメーカーにあります。
 したがって,これらの写
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